人生100年時代を元気で生活するために知っておくべきこと

かかりつけ医と「病診連携」

脳に刺激を与える噛む行為

プロ野球の試合を観戦していると外国人選手がガムを噛んでいる姿がよく見られます。日本人にとってあまり薦められないマナーですが、噛むという行為が脳に刺激を与え活性化させ、集中力を維持することにつながるのだと思います。
実際に残っている歯が多いほど認知症になりにくいというデータがあります。歯の下には歯根膜というクッションがあり、一噛みするとこのクッションが圧迫されて脳に血液が送り込まれます。歯がないと歯根膜の圧迫ができなくなり、脳に血液が送り込まれません。そうすると、脳への刺激が減って脳機能の低下が起こることになるわけです。
歯を早くに失った人ほど、脳の萎縮が進んでいるという画像も有り、アルツハイマー型の認知症になるリスクが高くなるということがわかってきました。
認知症になりたくなければ、歯のケアをしっかりする必要があるのです。

歯のケアとその他の病気との関連

歯のケアを怠ると、歯周病菌が体をむしばみ、いろいろな病気を引き起こします。認知症の他に、主な病気として誤嚥性肺炎、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞が挙げられます。歯を守ることがこれらの病気の予防につながることになるのです。
他の病院は、疾患別に専門医がいます。例えば、内科・外科・胃腸科・耳鼻咽喉科などです。一方、歯医者は虫歯や歯周病の治療や歯並びを矯正する歯科医療が主な仕事です。けれども、上述したとおり、虫歯は認知症をはじめとする全身疾患を引き起こすため、歯科医と他の病院が連携することにより、歯医者で見つかった患者の異常を他の病院に紹介することで、専門的な治療が可能となります。また、内科受診の際に、歯の状態を見て、提携する歯科医に連絡することにより、病気の悪化を防いだり未然に防止したりすることが可能となります。つまり、「医科歯科連携」です。
歯のケアの指導を通して病気を防ぐ仕事が歯医者なのです。